2004/04/09●公明新聞より
2004年度の診療報酬改定で さい帯血移植の保険適用拡大
バンクの安定運営が大きく前進 患者の負担が軽減へ


▲約80万人の署名を実施し、坂口厚労相(中央)に保険適用拡大を申し入れる、はまよつ代表代行、江田衆議員(右から3人目)ら=2004年2月4日 厚労省
 2004年度の診療報酬改定で、4月1日から、さい帯血移植の保険点数が従来の2万6900点から3万6900点へと、1万点引き上げられました。

 診療報酬は、個々の診療行為の対価として医療保険から支払われる報酬です。点数で示され、1点は10円に相当します。つまり、さい帯血移植1件当たりの報酬が、26万9000円から36万9000円へと10万円増額されました。

 この上乗せ分は、「さい帯血の管理にかかわる費用等、さい帯血移植の実施に必要な費用の一部も含めて評価したもの」として、さい帯血移植を行った医療機関から、さい帯血を提供した各さい帯血バンクに支払われます。
 これによって、患者負担の軽減と、さい帯血バンクの安定運営に大きな前進が図られています。これまで苦しい財政運営を強いられてきた、さい帯血バンク(全国11カ所)にとっては待ちに待った朗報といえます。

 各さい帯血バンクは、これまで赤字財政を抱えながらも、患者に負担を求めることなく、さい帯血移植を必要とする患者のために、さい帯血を提供してきました。こうした赤字経営の状況を少しでも改善するため、公明党は01年10月、日本さい帯血バンクネットワークの齋藤英彦会長らとともに保険点数の拡大や、さい帯血そのものへの保険適用を求め、坂口力厚生労働相(公明党)に要望するなど、機会あるごとに財政基盤の確立を訴え、粘り強く推進してきました。

 その結果、00年4月の診療報酬改定で、さい帯血利用料の一部に保険適用が実現、02年4月の改定では、さい帯血移植の保険点数が300点加算され、03年度にバンクの人件費補助単価が拡充されたのに続き、今回の診療報酬改定で、さい帯血移植の保険点数が1万点加算されました。

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 さい帯血移植と公明党との出合いは1997年7月、東京で開かれた「日本さい帯血バンク支援ボランティアの会」(有田美智世代表)第1回全国大会に、はまよつ敏子代表代行(参院選予定候補=比例区)が出席したことが始まりです。
 公明党は同ボランティア団体の有田代表と連携し、党を挙げて公的バンク設立などを求める署名運動を展開。200万人を超える署名を政府に提出した結果、さい帯血移植に対する保険適用が98年4月1日にスタート。99年8月には国が支援する「日本さい帯血バンクネットワーク」が設立されました。

 現在、さい帯血移植の実施件数は、加速度的に増加。04年2月末現在の累計移植数は1526例で、04年秋にも2000例を突破する勢いです。かつては「小児の医療」というイメージが強かった、さい帯血移植も最近では4割が50歳以上の大人への移植が定着。骨髄移植と併せ、白血病などの血液の難病に有効な治療法として大きな注目を集めています。
 なお、今回の診療報酬改定では、骨髄移植についても患者負担軽減を背景として、3万7600点から4万7600点へと1万点加算されています。

公明党の応援に心から感謝
日本さい帯血バンク支援ボランティアの会 有田美智世代表


 10年来の悲願であった、医療保険からバンクへの直接の資金投入がなされたことは画期的なことです。医療保険の適用に向け、公明党が根気強く働き掛けてくださった結果です。
 今回は、保険点数の引き上げが1万点ですが、私たちが評価したいのは医療保険から直接、バンクへの資金投入という今までなかった制度ができたことです。

 これは、さい帯血バンク事業が一日も早く補助金運営から自立した運営に移行する第一歩でもあります。公明党が結党以来、きら星のごとく実現された政策の中でも、ひときわ大きな星であると感謝しております。
 公明党は、政治が行わなければならないことを的確にやり続けて、さい帯血バンク事業を推進してくださっています。一般的には、なかなか理解されづらい問題を支持者の皆さまが中心となって、2004年1月、80万人の署名で大きな後押しをしてくださいました。本当にありがとうございました。今後も力強いご支援をよろしくお願いいたします。