| 2005/06/21●公明新聞より |
| ハンセン病 差別の解消に全力 療養所訪問、要望聞く/坂口前厚労相/解体される壁(強制隔離の象徴)も視察 熊本県合志町の菊池恵楓園 |
![]() ▲撤去工事中の隔離政策の象徴のコンクリート壁を視察する坂口氏、江田氏(左から2番目)ら |
ハンセン病問題の解決へ道を開いた公明党の坂口力前厚生労働相(党副代表)が20日、熊本県合志町内にある全国最大の国立ハンセン病療養所「菊池恵楓(けいふう)園」を訪れ、同園内に今なお残る強制隔離政策の傷跡を見て回るとともに、原田正孝園長や入所者自治会代表らから、国に対する要望などを聞いた。 これには、江田康幸衆院議員をはじめ、竹口博己、氷室雄一郎、城下広作の各県議と松井美津子・西合志町議が同行した。 |
| 坂口氏の同療養所への訪問は、大臣当時の初訪問(2001年6月)から4年ぶりとあって、入所者から温かい拍手で迎えられた。 園内のやすらぎ総合会館で開かれた入所者との懇談会では、初めに、工藤昌敏・同園入所者自治会長が、ハンセン病国家賠償訴訟熊本地裁判決に対する国の控訴断念へ導いた坂口前厚労相の決断に重ねて感謝を表明。 |
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| 志村康副会長らは、入所者の平均年齢が約76歳と高年齢化しており、毎年20〜30人が亡くなり最大1740人いた入所者が現在では518人に減っているなどと厳しい現状を指摘。ハンセン病患者の名誉回復、再発防止をはじめ、同療養所の存続延長と入所者に対する夜間介護の充実などを要請した。これに対して、坂口氏は「入所者の皆さんが、1日でも健康で長生きできて良かったと言えるように、厚生労働省などに積極的に働き掛けていく」と答えていた。 この後、坂口氏ら一行は、現在、撤去工事中の入所者の逃亡防止を目的に造られた隔離政策の象徴「コンクリート壁」を視察。坂口氏は、案内の入所者らに「今後は、ハンセン病への偏見など一般の人々の心の中にある壁を取り除くように、努力したい」と語っていた。 |
| 控訴断念促した公明 人権守る取り組みさらに 公明党の神崎武法代表らは、2001年5月11日のハンセン病訴訟熊本地裁判決で国が敗訴したのを受け、人道優先の立場から小泉純一郎首相に控訴を断念するよう強く要請。また、政府内でも、坂口力厚生労働相(公明党、当時)が自らの進退を懸け、最後まで控訴断念を主張したことが小泉首相の政治決断(同23日)の決め手となった。 坂口厚労相は6月1日、原告団の代表に正式に謝罪するとともに、「人権を著しく制限してきた過去の施策を検証し、後世に伝える義務がある」との考えを表明。同11日の衆院厚生労働委員会で、公明党の江田康幸氏の質問に対し、坂口厚労相は、第三者機関で検証する意向を示した。 これを受け「ハンセン病問題に関する検証会議」(座長・金平輝子元東京都副知事)が発足(02年10月)。同検証会議は今年(2005年)3月、患者らの権利の法制化や再発防止策などを盛り込んだ最終報告書を公表した。 |