2006/03/08●公明新聞より
勝資源の再利用を考える国際会議
3Rイニシアティブ高級事務レベル会合/江田環境副大臣が挨拶


 江田康幸環境副大臣は6日、東京・新宿区の独立行政法人国際協力機構の国際協力総合研修所で行われた、環境省主催の「3Rイニシアティブ高級事務レベル会合」に出席し、あいさつした。

 本会合の開催までの経緯は、小泉総理が平成16年6月に米国で開催されたG8サミットにおいて、3Rを通じて循環型社会の構築を目指す「3Rイニシアティブ」を提案し合意された。これを受け、翌年4月に3Rイニシアティブ閣僚会合が東京で開催され、国際協力の下で、3Rの世界的な推進のための取組を一層充実・強化していくことが合意された。

 この3Rイニシアティブ閣僚会合のフォローアップとして、ハイレベルの政府関係者(G8を含む、20か国及び関係国際機関出席)により、閣僚会合での成果を実施に移すために開催した。主な議題は、(1)各国における3Rの推進(2)国際的な3Rの推進である。

 開会式で江田環境副大臣は「3Rを通じて限りある天然資源を適切に利用し、より環境保全に配慮した社会をつくることが世界共通の課題である。3Rについて具体的な取り組みについて、活発な議論に期待したい」等々と述べた。

(詳細は下段に掲載)


  3Rイニシアティブ高級事務レベル会合(3月6日開会式)
江田環境副大臣 挨拶
 皆さま、おはようございます。環境副大臣の江田康幸です。

 各国政府の皆様、国際機関の皆様、ようこそ日本においでくださいました。本会合に御参加いただきありがとうございます。また、産業界、関係団体、研究機関、NGOなど一般の皆様の御参加にも感謝いたします。

 3Rを通じて限りある天然資源を適切に利用し、より環境保全に配慮した社会をつくることが世界共通の大きな課題となっています。このため、3Rを国際的に推進する「3Rイニシアティブ」を、2004年のG8シーアイランドサミットにおいて小泉総理が提唱し、昨年4月の3Rイニシアティブ閣僚会合において正式に開始されました。閣僚会合では、国際的に3Rの取組を推進することについて合意が得られました。本会合におきましては、3Rについて更に具体的な取組に踏み出すための活発な議論が行われることを期待します。

 我が国は、3Rイニシアティブ閣僚会合において発表した「ゴミゼロ国際化行動計画」に基づき、国内での3Rを引き続き推進するとともに、国際的な取組として、アジア各国との政策対話や3Rの計画策定支援を進めていきたいと考えています。日本は、廃棄物の処理をめぐる長く苦しい戦いを経験し、この十年来、排出事業者責任の強化や拡大生産者責任の導入、有害廃棄物の処理体制の整備など、廃棄物・リサイクル対策の分野で改革を実行してきました。こうした経験を多くの国に発信していきたいと考えています。

 日本には、モノの本来の価値を無駄にすることなく大切にすることを意味する「もったいない」という言葉があります。この「もったいない」を英訳することは難しいのですが、ノーベル平和賞受賞者でケニア環境副大臣のワンガリ・マータイさんは、先日来日された際に、3Rにリスペクト、すなわち環境に感謝する気持ちを足したものが、「もったいない」であるとおっしゃいました。私は、このスピーチに大変感動しました。「もったいない」という日本古来の心や生き方を見事に表現してくれたからです。大量生産、大量消費、大量廃棄の社会の中で失われつつあるこの「もったいない」の精神を、3Rの取組を通じて行動に移していく必要があると思います。

 ご存知のように、天然資源の逼迫や廃棄物などによる環境問題は世界において現実の課題となっています。天然資源を節約し、環境への負荷を低減する3Rの取組は、リサイクル技術などの開発を促し、環境と経済の両立を可能とします。「もったいない」の考え方を大切にしながら3Rの取組を進めることは、地球規模の持続可能な発展を可能とするでしょう。

 皆様方の活発なご議論により、この3日間の会議が有意義なものになりますよう期待しております。そして、今回の会合での議論を経て、世界の各国が手を携えて3Rを実践していくことを望みます。

 ご清聴ありがとうございました。
平成十八年三月六日  
環境副大臣 江田 康幸