わが国からは皇太子殿下を始め300人以上が参加。私は環境省を代表して閣僚級会議に出席し議論に参画した。
水はあらゆる生命の源であり、あらゆる人間活動を支えている。しかしながら、世界の各地においては、急激な人口の増加や都市への集中、産業の発展などにより、水不足や水質汚濁、洪水被害の増大など水をめぐる深刻な問題が発生しており、その重大性から「21世紀は水の世紀」とも言われている。
例えば、世界には安全な飲料水を手に入れられない人が11億人を超え、また、衛生的なトイレなど、衛生設備を利用できない人は26億人にも及んでいる。この深刻な事態を一刻も早く解決するために、2000年9月に採択された「国連ミレニアム開発目標(MDGs)」では、水問題に関し、15年までに、安全な飲料水や基本的な衛生施設を使用できない人口を半減させること等を目標として掲げている。
この水問題を解決することにより、貧困や健康などのMDGsに掲げた目標の概ね3分の1は解決できると試算されており、水問題への対応は持続可能な開発のために極めて重要な要素である。
今回の第4回世界水フォーラムは、3年前に日本で開催された第3回フォーラムの取り組みを踏まえ、「地球規模の課題のための地域行動」をスローガンとして、実際にどのように行動するのかという観点が強化され、また、生態系保全などの環境的な側面がより重視されたものとなった。
私は新たなテーマとされた「水と環境」の閣僚級会議において、環境基本計画の重点分野である「環境保全上健全な水循環の確保」に向けたわが国の取り組み、アジア水環境パートナーシップ(WEPA)をはじめとするわが国の水分野における国際協力について発表した。
そこでは、「統合的水資源管理」というアプローチを基本とし、水質、水量、水生生物および水辺地を含む水環境等を保全し、その持続可能な利用を図ること、さまざまなステークホルダー(利害関係者)の連携・協力による流域を通じた取り組みの重要性を指摘した。
最終日に取りまとめられた閣僚宣言においては、わが国の主張を反映し、持続的な水利用や統合的水資源管理を支援するための連携・協力の重要性、開発途上国に対するあらゆる機関からの大幅な増資の必要性、水と衛生に関する情報を交換するためのデータベースの役割の認識といった趣旨が盛り込まれた。
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