2007/01/20●公明新聞より
鳥インフルエンザ 危機感持ち撲滅を
感染経路究明など首相に要請/党対策本部



▲鈴木官房副長官(中央)に申し入れる(右から)沢、こば、渡辺、江田氏=19日 首相官邸
 公明党の新型インフルエンザ対策本部(渡辺たかお本部長=参院議員、参院選予定候補=比例区)は19日、首相官邸に鈴木政二官房副長官を訪ね、安倍晋三首相あての高病原性鳥インフルエンザ対策に関する申し入れを行った。

 渡辺本部長のほか、江田康幸衆院議員、こば健太郎(同=比例区)、沢雄二の両参院議員が出席した。

 席上、渡辺氏らは、宮崎県清武町の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザに関して「(ウイルスを根絶した)洗浄国への復帰をめざすわが国にとって重大な事態であり、強い危機感を持っている。

 一日も早い撲滅が望まれる」と強調。世界的に強毒性のH5N1型ウイルスが広がっており、感染経路の解明などが必要だと指摘。

 その上で、(1)発生農場の消毒・殺処分や移動制限など徹底した防疫措置(2)感染経路の究明と再発防止(3)正確な情報提供による風評被害対策――など7項目を要請した。

 これに対し、鈴木官房副長官は、「関係省庁が連携して取り組むよう指示している」とした上で、引き続き対策に全力を挙げる考えを示した。

 対策本部として要望した項目は、宮崎や全国の養鶏農場の監視体制強化と早期発見・通報、影響を受けた農家や事業者への迅速な経営支援、関係者の健康調査や万全の感染防御対策、対策行動計画の着実な実施など。さらに、公衆衛生にとどまらず国家の危機管理として、首相や官房長官を中心に対策を講じるよう求めた。

 鳥インフルエンザは、感染した鳥との濃厚な接触がない限り人間には感染しないとされる。しかし、人から人に感染する新型ウイルスへの変異が懸念されており、新型が発生すれば、免疫がないため、大流行と多くの犠牲者が出る恐れがある。

高病原性鳥インフルエンザ対策に関する申し入れ<全文>
去る一月十一日に報告された宮崎県清武町の養鶏場における大量の肉用種鶏の死亡は、強毒性のH5N1亜型のA型インフルエンザウイルスであることが確認された。

 このことは、五月上旬を目指して洗浄国に復帰しようとする我が国にとって、重大な事態であり、一日も早い高病原性鳥インフルエンザの沈静化・撲滅が望まれる。

 政府・自治体・関係者においては、徹底したまん延防止を図り、安全性と信頼性の確保に努め、農畜産業はもとより関連産業への風評被害防止をはじめ、事態を最小限に留めなければならない。

 また、徹底した検査や医療機関との連携により、人への感染防止に努め、さらに新型インフルエンザの発生防止等の対策に万全を期すべきである。

 よって、政府においては、左記の諸対策を十分踏まえ、当該宮崎県をはじめ、全国の都道府県、市町村および関係機関と密接な連携を図り、徹底した高病原性鳥インフルエンザ対策に努めるよう、申し入れる。
一、発生農場の消毒・殺処分、周辺農場の移動制限など、まん延防止対策による徹底した防疫措置を実施すること。

一、感染経路の徹底究明と再発防止策の徹底を図ること。特に感染原因ウイルスの遺伝子情報の早期分析と海外事例との関連性を解明すること。

一、当該宮崎県および全国の養鶏農場の監視体制を強化し、早期発見・早期通報の徹底を図ること。
一、安全性に関する正確な情報提供等により、風評被害対策を徹底すること。

一、当該発生農家や移動制限農家および影響を受けた加工販売事業者等へ迅速な経営支援措置(助成・融資)を講じること。

一、当該農場関係者および防疫作業従事者への健康調査や抗ウイルス薬投与等による万全な感染防御対策を実施すること。

一、新型インフルエンザ対策行動計画の着実な実施、抗ウイルス薬の備蓄および迅速なワクチン開発・生産体制の確保等により、新型インフルエンザ対策を徹底すること。

平成十九年一月十九日
公明党 新型インフルエンザ対策本部   
                      本部長  渡辺 孝男
                      事務局長 江田 康幸
                           木庭健太郎
内閣総理大臣
 安倍晋三 殿