2007/06/28●公明新聞より
見直しは患者の立場で/アレルギー科の廃止問題
党プロジェクトチームが厚労相に申入れ/浜四津代行、患者団体も出席


▲柳沢厚労相に要望する浜四津代行と党プロジェクトチーム、患者団体の代表ら
 公明党の浜四津敏子代表代行と党アレルギー疾患対策プロジェクトチーム(PT、江田康幸座長=衆院議員)は27日、厚生労働省を訪れ、柳沢伯夫厚労相に対して、標榜診療科の見直しに関する申し入れを行った。

 これには、古屋範子同PT事務局長(衆院議員)と、国立病院機構相模原病院アレルギーの会、アレルギー児を支える全国ネット「アラジーポット」、環境汚染等から呼吸器病患者を守る会(エパレク)、アレルギーを考える母の会、釧路アトピッ子の会の患者団体も出席した。

 江田座長は、医療機関が名乗れる診療科からアレルギー科を廃止する方向性を同省が示した点について「多くの方が心配している」と強調。

 (1)学会などの関係者の意見を踏まえ、慎重な審議を(2)アレルギー科、リウマチ科の廃止は検査・投薬の重複につながり、患者負担増大になる――と述べ、患者の立場での見直しを行うよう求めた。

 さらに、患者団体からは「患者が良い治療を受けることができて、健康な生活が続けられるようにしてほしい」との意見が出された。

 これに対し、柳沢厚労相は、「ご熱心な要望をいただいた。良い結論を導き出していきたい」と答えた。




「標榜診療科」見直しに関する申し入れ
 去る五月二十一日の医道審議会医道分科会診療科名標榜部会に示された「診療標榜科の表記の見直しについて(たたき台)」及び同部会の審議内容には、極めて大きな問題が含まれており、左記の要望を早急に検討するよう申し入れる。


一、今回の見直しの考え方として「患者・国民にとって、より分かり易いものとし、その選択を支援する観点から必要な見直しを行う」としているが、医療の進歩や将来を見通した在るべき医療・診療科の姿に関する検討が十分に行われていないことから、学会等関係者の意見を踏まえた上で慎重な審議を行うべきである。

二、「たたき台」に示された「基本的な領域に関する診療科」には、一人の人に現れる多彩な症状を診る「全人的医療」に関する視点が欠けている。
例えば、免疫異常によって起こるアレルギー性疾患では、専門の「アレルギー科」がなくなることで、喘息は内科や小児科、アトピー性皮膚炎は皮膚科、アレルギー性結膜炎は眼科、鼻炎・花粉症は耳鼻咽喉科、食物アレルギーは症状が出る器官のすべての科を受診することになる。このことは、全人的に治療を行うことを阻害し、アレルギー性疾患に対する適切かつ専門的な治療が為されないという重大な結果を招く。リウマチ科も同様である。従って、アレルギー科、リウマチ科は「基本的な領域に関する診療科」に位置づけられるべきである。

三、症状ごとに多科を受診することは、検査・投薬の重複、医療費の増大や患者負担増をもたらすことからも、アレルギー科、リウマチ科は「基本的な領域に関する診療科」に位置づけられるべきである。

平成十九年六月二十七日

公明党アレルギー疾患対策プロジェクト
顧  問 浜四津敏子
座  長 江田 康幸
事務局長 古屋 範子
厚生労働大臣 柳沢 伯夫 殿