2009.03.10●公明新聞より
特別名勝/虹の松原を守れ!
害虫駆除の強化必要/江田氏/大学教授らと意見交換


 白浜青松で知られる佐賀県唐津市の国の特別名勝「虹の松原」が、松食い虫被害や雑草・雑木の繁茂で、かつての面影を失いつつある。事態を重く見た公明党の江田康幸衆院議員(衆院選予定候補=比例九州・沖縄ブロック)は先頃、佐賀大学の田中明教授や佐賀森林管理署の冨田幸一署長らと現地視察、意見も交換した。

 唐津湾沿いに広がる「虹の松原」は、延長約5キロ、幅約1キロ、総面積は約240ヘクタールに及ぶ。約100万本のクロマツが中心の松林で、日本三大松原の一つにも数えられ、日本の白浜青松100選、日本の渚100選にも選ばれている。

 ところが、この名称が今、かつての姿を失いつつある。枯れ落ちた松葉を燃料とした昔と違い、「松葉掻き」が日常的に行われなくなったのも、理由の一つ。堆積した松葉が広葉樹を育てる肥やしとなっているからだ。事実、松林の中では、クロマツだけでなく、ニセアカシアなどの高木・亜高木からスダジイ群などの低木までの28種類、ススキなどの草木65種類の生育が確認されている。

 この日、江田氏らは、松林を丹念に視察。その後の意見交換で田中教授は、松葉掻き、雑草や樹木の除去などの対策を打たなければ、松原が広葉樹林化していく、と強調。

 ところが、文化財保護の観点で、雑草の除去が禁止されていることなどを指摘し、「正式に雑草の除去ができるようにしてもらいたい」と要請した。

 冨田署長によると、松食い虫などに食われて枯れ果て、伐採処分にした松が年間2000本に及んだこともあった。その後、空中散布などによる害虫駆除を実施した結果、伐採数は現在、年間100〜200本になったという。同署長は「これからも害虫駆除を行わないと虹の松原も3年で全滅する恐れがある」と危機感を募らせ、さらなる対策予算の拡充を要望した。

 これに対して江田氏は、「やれることは全力で応援していきたい」と答えていた。
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