2009.04.17●公明新聞より
遠位型ミオパチー特定疾患指定を
患者会要望/治療薬の開発推進も/浜四津代行ら同席



▲渡辺副大臣(右から3人目)に要望するミオパチー患者会の辻代表(左隣)と、公明党議員ら=16日 厚労省
 公明党の浜四津敏子代表代行と党難病対策プロジェクトチーム(PT、江田康幸座長=衆院議員)は16日、筋肉疾患の一種である遠位型ミオパチー患者会(辻美喜男代表)とともに厚生労働省に渡辺孝男厚労副大臣(公明党)を訪ね、同疾患の特定疾患指定や治療薬開発の推進を求める舛添要一厚労相あての申し入れを、130万人分の署名とともに手渡した。

 江田座長、古屋範子衆院議員、鰐淵洋子参院議員が同席した。

 遠位型ミオパチーは、手足の先から筋力低下が進行する筋疾患で、主に20〜30歳代で発症。進行すると歩行困難や死に至る場合もある。治療法が確立されておらず、国の難病(特定疾患)にも指定されていない。

 席上、辻代表らは、日本の研究者が世界に先駆けて治療法の開発研究を進めているが、希少疾病であるため新薬開発・製品化に必要な製薬会社の協力を得ることが困難な現状を力説。

 その上で、(1)克服・治療研究事業の対象疾患への指定(2)研究費増額による研究開発の推進(3)国の支援の抜本的拡充と医薬品の早期承認――を求めた。

 これに対し渡辺副大臣は、「病気の進行より早く(薬の)開発ができるよう取り組みたい」と述べた。


「遠位型ミオパチー」の特定疾患への指定および
治療薬開発の推進に関する要望

 遠位型ミオパチーは、体の中心部分から一番遠く離れた部位である足先や指先から筋力低下が進行していく「進行性」の筋疾患であり、いまだ使用できる治療薬もなく、治療法のない難治性疾患です。多くが20〜30代で発症し、やがて寝たきり、時には、嚥下困難などで死に至る事もある重篤な疾患であります。遠位型ミオパチーの診断は私たち患者にとって、不治の病の宣告を意味します。

 近年、遠位型ミオパチーの一つである縁取り空胞型については、日本の研究者が世界に先駆けて治療法の開発研究を進めており、その研究により大変明るい兆しが見えてきています。しかし、実際に治療薬として承認されるまでには、基礎研究に止まらず、非臨床試験、臨床試験、さらには医薬品の製造まで、高度な技術と多額の開発費用を必要とするため、実質的には製薬企業の参加が得られなければ申請することはできません。遠位型ミオパチーのような希少疾病には開発投資を回収する利益が見込めないため、製薬企業からの協力が得られないのが現状です。

 このような状況の中、昨年4月、私たちは遠位型ミオパチー患者会(PADM)を立ち上げ、わずか9ヶ月の署名活動で130万筆もの署名を集める事が出来ました。私たちが望む特定疾患への指定と治療薬開発の早期実現の為、この署名を添えて以下の3点を要望致します。

一、
遠位型ミオパチーの難治性疾患克服研究事業および特定疾患治療研究事業の対象疾患への指定が早期に実現される事を求めます。
一、 遠位型ミオパチーへの研究費増額による更なる研究開発の推進を求めます。
一、 遠位型ミオパチーをはじめとする希少疾病の治療薬について、基礎研究の成果を活用し、新薬開発を促進するための国による助言・財政的支援・開発企業の斡旋等の支援を抜本的に拡充するとともに、これら医薬品を早期に承認するための更なる取組を求めます。


 今後、遠位型ミオパチーの特定疾患への指定並びに治療薬の開発が実現できれば、患者、家族たちが、それぞれの夢を持って希望に満ちた日々が送れるようになります。私たちの要望実現が、全ての難病、希少疾病に苦しむ患者、家族たちの「救い」となるよう、重ねてお願い申し上げます。


平成二十一年四月十六日 
代表 辻 美喜男
公明党 難病対策プロジェクト
座長 江田 康幸
厚生労働大臣 舛添 要一 殿
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