|
2000/09/21●公明新聞より
|
|
ヤコブ病感染 患者・家族に厚い支援を
|
|
衆院厚生委で江田氏
|
| 衆院厚生委員会は二十日、脳外科手術で輸入ヒト乾燥硬膜(こうまく)の移植を受けた患者が難病のクロイツフェルト・ヤコブ病に感染した問題について初の集中質疑を行い、公明党から江田康幸氏が質問に立った。 クロイツフェルト・ヤコブ病は、記憶力の低下や視力障害などの精神・神経症状が急速に進み、患者のほとんどが一、二年で死亡する厚生省指定の難病。有病率は百万人に一人とされ、約八割の発病原因は不明。有効な治療法はない。ヒト乾燥硬膜は、ヒトの死体から採(と)った硬膜(大脳を覆う膜)を加工した医療用具で、感染の原因になったドイツ製ヒト乾燥硬膜の移植を受けていた国内のヤコブ病患者は、これまでに七十二人に上っている。 江田氏は、一九八七年以降、ヒト乾燥硬膜の移植でヤコブ病に感染した症例が世界的に積み重ねられたにもかかわらず、結果的に国内の感染を許し、被害を拡大させた厚生省の情報収集体制の不備を問題点として指摘、厚生省に反省を求めた。 その上で、患者・家族に対する手厚い支援を要請。ヤコブ病患者が医療現場で差別され、たらい回しにされたり、在宅での療養を余儀(よぎ)なくされているケースを挙げ、患者が安心して医療を受けられる医療機関の確保を強く訴えた。 厚生省の福島豊厚生総括政務次官(公明党)は、ヤコブ病患者に対する差別の背景として、「日常生活で感染の恐れのないことが十分周知されていない」と語るとともに、各都道府県にきちんとした入院施設を確保する観点から重症難病患者入院施設確保事業を推進する考えを表明。ヤコブ病の診断が困難であることから、「来年度に向けて専門家が一般の医療現場を支援する体制づくりを精力的に進めたい」と述べた。 |