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新経済対策は、中長期的な成長戦略の柱として、二酸化炭素(CO2)排出の少ない社会をめざす「低炭素革命」を位置づけています。 |
| これは、全国約3万2000の公立小中学校を中心に、太陽光発電のパネルの設置なども含めたエコ改修、インターネットのブロードバンド(大容量通信)化や校内LANの充実などICT(情報通信技術)環境の整備や耐震化を3年間で集中的に進めるものです。 「スクール・ニューディール」は国費5000億円、事業規模1兆円で実施することになります。現在約1200校に設置されている太陽光パネルを、さしあたり10倍の1万2000校に設置することをめざします。 学校耐震化に関しては、特に緊急性の高い1万棟余りについて11年度までの5年計画で完了するとしていたものを、09年度補正予算で2年間前倒しします。 公明党は、太田昭宏代表が先頭に立ち、早くから公立小中学校全校への太陽光パネル設置を提案し、今回の新経済対策に反映させました。 |
| 環境分野における需要創出で、牽引役として期待されているのが電気自動車をはじめエコカーの普及です。政府は2020年までに新車販売の5割のエコカー化をめざしています。 13年を超えて乗った自動車を廃車にして10年燃費基準達成車に買い替える場合、普通乗用車25万円、軽自動車12.5万円を補助します。廃車を伴わなくても、05年排出ガス基準より有害物質を75%以上低減させた排出ガス性能四つ星、かつ10年度燃費基準を15%以上、上回る普通乗用車に10万円、軽自動車に5万円を補助。今年(2009年)4月10日まで遡及適用されます。トラックやバスも補助対象になります。 予算は3700億円を計上し、09年度税制改正によるエコカーへの自動車取得税・重量税の減免と合わせ、エコカーの普及が大きく進むと期待されています。 |
| 省エネ性能に優れたグリーン家電の購入を促すため、冷蔵庫とエアコン、地上波デジタル放送対応テレビの購入価格の一定割合を「エコポイント」として受け取れる制度がスタートします。このポイントは他の買い物に使えます。 エコポイントは購入価格の5%。地デジ対応テレビの場合、先着1500万台までは5%上乗せの10%となります。また買い替えのため古いテレビやエアコン、冷蔵庫をリサイクルに出せば、そのリサイクル料分も上乗せされ、地デジ対応テレビの場合、平均3%、計13%のエコポイントがもらえます。ただしテレビは30万円が対象の上限で、エコポイントは13%の3万9000円分までになります。 公明党は早くから、環境に優しい生活を応援するため、エコポイント制度の導入・普及を促進してきました。 |
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女性特有のがん対策として、一定年齢に達した女性を対象に健康手帳の交付とともに、子宮頸がんと乳がん検診の無料クーポンを配布します。 |
| しかし、その受診率は、英米の7〜8割程度に比べ、日本は2割台前半という極端に低い状況が続いています。 今回の対策によって、「政府のがん対策推進基本計画」(07年6月)で検診受診率の目標として掲げている「5年以内に50%以上」の達成に向け、大きな一歩になると期待されます。 |
| 労働環境が厳しい介護現場では、入職率・離職率が高いことや他の職種との給与格差が指摘され、その改善が急務の課題となっています。こうした現状を踏まえ、介護職員の処遇改善やスキルアップに取り組む事業者に対し、1人当たり月額1万5000円の給与引き上げ分に相当する金額を助成します。今年10月分からで、財源は4000億円です。 4月からの介護報酬3%アップにより、介護職員の処遇改善が図られましたが、今回の措置は、介護報酬とは別の介護職員処遇改善交付金(仮称)を創設し、まず、介護現場で働く人の給料アップを優先するのが狙いです。 この取り組みで、介護職員の雇用促進が期待されます。 このほか、地域の介護ニーズに対応するため、地方財政措置の拡充等を通じて、特別養護老人ホームや小規模老人保健施設などの介護拠点の緊急整備を進めます。 |
| 都道府県が地域の医療の課題の解決に向けて策定する「地域医療再生計画」に基づいて行う、2次医療圏(人口30万人規模)単位での医療機能の強化、医師確保などの取り組みを支援する「地域医療再生基金」が創設(3100億円)されます。 具体的な事業としては、医師不足地域への医師派遣に対し、派遣医師への手当ての支給や派遣元病院への財政支援などを行います。また勤務医などを補助する医師事務作業補助者を重点配置し、勤務医、看護師の勤務環境の改善を促します。 一方、地域の診療機能強化に向けて、新生児集中治療室(NICU)・救急救命センターを拡充し、IT基盤など施設・設備の整備を進めます。 |
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有効求人倍率が落ち込んでいるため、失業給付の受給期間を過ぎた長期失業者が増加。また、雇用保険は週20時間以上働き、雇用見込み期間が6カ月以上必要なため、労働時間が短い非正規労働者の中で受給対象にならないケースが増えています。 |
| 職業訓練期間の生活保障として、「訓練・生活支援給付(仮称)」制度を創設します。給付額は月10万〜12万円で、8万円を上限とする貸し付けも行います。 |
| 雇用維持に努める企業を支援する雇用調整助成金の助成率が3月30日から拡充され、労働者の解雇などを行わない場合、中小企業への助成率が10分の9(従来5分の4)、大企業は4分の3(同3分の2)に引き上げられました。 新経済対策の裏付けとなる2009年度補正予算案に、助成率引き上げの予算が計上されます。 さらに、休業や残業削減を組み合わせることで解雇を防ぐ「日本型ワークシェアリング」推進のため、雇用調整助成金の一種として「残業削減雇用維持奨励金」を暫定的に創設。 奨励金は、有期・派遣労働者など非正規労働者1人当たり、大企業が20万〜30万円、中小企業では30万〜45万円の助成を行います。受診率の目標として掲げている「5年以内に50%以上」の達成に向け、大きな一歩になると期待されます。 |
| 離職を余儀なくされた非正規労働者や、中高年齢者の生活支援を一層強化する観点から、新経済対策では、08年度第2次補正予算に盛り込まれた緊急雇用創出事業をさらに拡充。 都道府県に創設された基金に3000億円を積み増し、雇用の受け皿をさらに充実させます。 積み増し分は、人材確保などが強く社会から求められている介護や福祉、子育て、医療、教育、治安・防災などの分野に重点配分。これを受け、地方自治体は民間企業やシルバー人材センターなどに事業を委託し、雇用・就業機会の創出を進めます。非正規労働者や中高年齢者にとって“次の雇用”までの“つなぎ”となる取り組みが期待されます。 |
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新経済対策(経済危機対策)に盛り込まれた農林水産関連予算は1兆302億円に上ります。将来にわたり、持続的な食料供給を可能にする農業基盤の強化を軸にしています。 |
| また、担い手の確保や育成のため、農業法人などが就農希望者に行う実践研修「農」の雇用事業も大幅に拡充。農林漁業セーフティーネット資金など経営支援も充実させるとともに、都市部の直売所の整備や地産地消、農商工連携事業の拡充で、農産物の販売を促進します。 |
| わが国の食料自給率は40%(カロリーベース)で、小麦・大豆等の穀物などを海外に大きく依存しています。そこで、生産基盤である水田をフル活用し自給率アップをめざします。 このため、1168億円の予算を確保。自給率が低い麦や大豆などの作付け拡大に最大で10アール当たり1万5000円を、米粉用米や飼料用米には同2万5000円を追加的に助成します。米粉・飼料用米の新規拡大分については、既成の水田等有効活用促進対策交付金による最大同5万5000円と合わせて8万円が助成されることになり、農家の積極的な作付けが促されます。 また、畜産や水産物の生産性向上に対する支援も大幅に拡充され、わが国の食料自給率の向上をはかります。 |
| 林業関連予算は2537億円を確保しました。地球温暖化防止のため、二酸化炭素(CO2)の森林吸収源対策の目標達成に向けて、間伐や路網の整備等に充てられます。 森林整備事業としては、790億円を追加。併せて、間伐・路網整備に対する定額助成として、800億円を計上しています。これらの定額助成によって、森林所有者は経済的な負担なく間伐ができるようになり、森林整備が加速することが期待されています。 担い手確保・育成対策としては、森林組合などが新規採用者に森林整備に必要な技能・技術を研修する「緑の雇用」や定着対策などが拡充されました。また、農林水産関連施設等への太陽光パネルの設置やバイオマス施設の整備をはかります。 |
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小学校入学前の3年間は、一般に幼稚園や保育所に通う“幼児教育期”で、費用負担がかさみます。 |
| 公明党は教育にかかる家計負担を軽減するため、昨年(2008年)8月の連立政権合意にも「幼児教育の無償化」の検討を盛り込み、具体化を推進。 この特別手当を足掛かりに、欧州などで既に実施している「幼児教育の無償化」への第一歩にと考えています。 |
| ひとり親家庭への支援策では、親の安定就労による自立を促進するため、職業訓練などによる資格・技能の取得支援を強化します。 例えば、ひとり親家庭(児童扶養手当支給水準の世帯)の保護者などが看護師や介護福祉士などの資格を取るために2年以上養成機関で修業する場合に給付される「高等技能訓練促進費」を、現在の月額10万3000円から14万1000円に引き上げ、支給期間は現行の「修業期間の後半(半分)」から、今後3年間は「修業中の全期間」に拡充します。 また、民間の職業紹介を行う企業に委託して、保護者の相談や就職活動支援、職場開拓を展開。子育てでこれ以上パートの時間を増やせない家庭には、市町村を通じて在宅就業を積極的に応援します。 |
| 経済・雇用情勢の悪化に伴い、親の収入が減って修学が困難となる学生・生徒が増加し、教育費負担への支援を求める声が上がっています。 そこで、高校生が学業を継続できるよう、都道府県による授業料減免補助や奨学金事業に要する経費(3年分)について、国が都道府県に対して新たな交付金を設け、緊急支援を行います。また、授業料の減免や奨学金など学生への経済支援を行う私立大学や、小規模学校法人に対し、無利子融資を創設します。 このほか、就職内定取り消しなど学生の雇用が不安定となっていることに対応するため、休業期間中の相談体制の充実など、大学等の就職支援を強化します。 |
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治療期間が長くかかることが多く、患者負担が重い難病のうち、新たに黄色靱帯骨化症、拘束型心筋症など11疾患が、医療費助成の対象となる特定疾患治療研究事業に盛り込まれました。さらに、数疾患の追加も検討されており、難病対策が大きく前進します。 |
| 助成の対象になると患者負担は、入院で月額2万3100円、外来で月額1万1550円の自己負担上限額が設けられます。さらに、対象者が生計中心者の場合は、上限額が半額に軽減されます。 |
| 長寿医療制度(後期高齢者医療制度)の保険料について、低所得者の軽減措置が継続します。具体的には年金収入80万円超から168万円以下の約200万人については、2008年度の8.5割軽減が09年度以降は7割軽減になる予定でしたが、09年度も8.5割軽減になります。 また、財政が悪化した健保組合への支援を行うとともに、世帯主が失業した場合は、前年の所得に応じた保険料では高くなるので、減免措置を行います。 なお、年金収入80万円以下の280万人の保険料については、09年度も9割軽減が決まっていますが、10年度から11年度末までの期間も9割軽減継続を検討していく方針です。 |
| 少子化対策の一助として不妊治療費助成が、年間で現行20万円から10万円引き上げられ30万円に拡充。医療保険適用外の体外受精や顕微授精について公的支援を行うもので、子どもがほしい夫婦には朗報です。 公明党の主張などで2004年に創設されたこの助成制度の支給額は「年1回10万円を年2回まで(合計20万円)」ですが、今回の措置で「年1回15万円を年2回まで(合計30万円)」になります。 支給期間は通算5年間で、所得制限は夫婦合算の所得ベースで730万円です。なお、厚生労働省の調査によると、年間出生率数の約2%は、不妊治療を受けた人から生まれた子どもです。 |
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経済情勢が一層深刻さを増す中、中小企業の資金繰りを支援するため、新経済対策では日本政策金融公庫(日本公庫)や信用保証協会などの機能強化を図ります。 |
| また、セーフティネット貸付の貸付枠も5.4兆円追加し、15.4兆円に拡充します。中小企業の倒産防止への大きな力となります。 一方、中小企業の交際費の税制優遇措置も盛り込まれました。資本金1億円以下の企業の交際費について、定額控除限度額を400万円から600万円に引き上げます。 |
| 景気が悪化する中で雇用創出を急ぐため、公共事業を前倒しで執行することが大切です。今回の対策では、地域経済の成長力の底上げにつながる公共事業について、過去最高水準の前倒しをめざしています。 例えば、羽田空港の国際機能を拡充するため、C滑走路(全長3000メートル)を360メートル延伸する工事を今年度(2009年度)から開始します。 また、東京外郭環状道路(外環道)の未着工区間の整備も進めます。特に40年以上も事業が止まっている外環道の練馬―世田谷間(16キロ)の整備は、都心部の渋滞緩和に効果があると期待されています。 |
| 新経済対策では地方自治体を応援する対策として、2.4兆円の臨時交付金が盛り込まれました。 このうち、1.4兆円は、公共投資の自治体負担分の9割まで支援する「地域活性化・公共投資臨時交付金」(仮称)です。 残りの1兆円は、地球温暖化対策や少子高齢化対策など地域の実情に即した自治体独自の施策に利用できる「地域活性化・経済危機対策臨時交付金」(仮称)に充てます。 また、地域活性化の一環として、開かずの踏切解消や、密集市街地整備をはじめとした地方の優良なまちづくり支援が実施されるほか、魅力ある観光地づくりの推進策も盛り込まれました。 |
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高齢社会が進展する中、あらゆる人々が暮らしやすくなるよう、段差のないバリアフリーのまちづくりが強化されます。このうち1日当たりの利用者数が5000人以上のすべての駅で、原則来年までにバリアフリー化を実現します。 |
| また、1日の利用者数が5000人未満でも地域の拠点になっている駅でバリアフリー化を推進。転落事故防止に効果がある鉄道ホーム防護柵(ホームドア)設置、乗降口に段差のないノンステップバスの普及も促進します。 |
| 局地的に突如発生するゲリラ豪雨は今後も頻発が予想されます。河川の急激な増水などで痛ましい事故が発生していることを踏まえ、新経済対策ではこうした浸水被害から地域を守るために、従来より16倍の精度で雨量の観測ができる高精度レーダー網を整備します。 従来の雨量レーダーと比べて高頻度、高解像度で監視をするXバンドレーダーを設置。流域の洪水予測をより詳細でスピーディーに情報提供します。 また、土石流などから人命を守るため、迅速な避難が難しい24時間入居者が滞在する高齢者福祉施設や病院を対象に、当初の5年計画を3年に前倒しし、1200カ所で土砂災害対策を重点的に進めます。 (おわり) |
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