2017年07月10日

九州北部豪雨 不明者の捜索続く/大分で依然220人孤立
石井国交相被災地入り/激甚指定、首長ら要望


▲石井国交大臣と日田市の花月川被災個所を視察する江田氏(手前右)ら=9日 大分・日田市
 九州北部を襲った記録的な豪雨で、福岡、大分両県では9日も行方不明者の捜索活動などが続いた。両県でこれまでに計20人の死亡が確認され、1人が心肺停止状態。福岡県では20人以上と連絡が取れず、大分県では依然、約220人が孤立状態となっている。

 警察や自衛隊などが不明者らの安否確認を急ぐ中、福岡県朝倉市では強い雨の影響で、捜索が一時中断された。死亡が確認されたのは、朝倉市で14人、福岡県東峰村で3人、大分県日田市で3人。他に有明海に面した佐賀県などで、被災地から豪雨で流された可能性があるとみられる男女5人の遺体が発見されている。

 石井啓一国土交通相(公明党)は9日、九州北部を襲った記録的な豪雨で甚大な被害を受けた福岡県朝倉市、東峰村、大分県日田市を視察し、被害状況を確認すると共に、各自治体の首長らと意見交換を行った。公明党の江田康幸、はま地雅一の両衆院議員、河野義博参院議員のほか、地元県議、市議らが同行した。

 石井国交相は、河川の氾濫や土砂崩れにより、多数の死傷者が確認されている朝倉市で、決壊した堤防の復旧作業が行われている荷原川などを視察。市庁舎では森田俊介市長らと懇談し、早期復旧、復興に向け、国の補助が上積みされ、被災自治体の財政負担が減る「激甚災害」への指定を速やかに進めてほしいなどの要望を受けた。

 石井国交相は、「被害状況の把握に努め、早期の指定を行えるよう、全面的に協力していきたい」と答えた。その後、JR久大本線の鉄橋が流された日田市内の花月川周辺や、国交省の「TEC―FORCE(緊急災害対策派遣隊)」が東峰村で行っている道路の復旧作業などを視察した石井国交相は、「国土交通省の現場力を生かし、総力を挙げて支援を続ける」と述べた。
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